映像翻訳|海外のテレビ番組や映画の映像翻訳を仕事にするための学校です。多くの修了生、受講生がドラマ、アニメーション、ドキュメンタリー番組など多方面で活躍しています。

日本映像翻訳アカデミー|発見!今週のキラリ☆日本映像翻訳アカデミー|お薦めの映画を紹介!今週の一本

「人生におけるコイントス」 by 藤田奈緒

このところ急激に寒くなりましたが、皆さん風邪などひいていませんか?
実はお恥ずかしながら、私はかれこれ2週間ほど風邪で弱っています。
今年の風邪はかなり… やっかいです。

社会人として仕事をしていると、どんなに熱があっても、どんなに体がだるくても、
体にムチ打って働かなくてはならない時があります。私にとってはちょうど
先週の今頃がそうでした。

私が抱えていたのは、翌朝8時納品のボイスオーバーのお仕事。
週初めから風邪で体調を崩し、なんとか治そうと薬を飲んだものの、熱は下がらず
咳は止まらず。そして何がつらいって、原稿の尺合わせをしたいのに声が出ないこと。
結局、周りのスタッフの力を借りて夜通し作業をし、何とか無事納品できたのですが…。

深夜シーンと静まり返るオフィス、聞こえるのは作業するスタッフの打つキーボードの
カタカタという音だけ。やってもやっても作業は進まない。しかし時計は確実に進むし、
納期は近づいてくる。そんな中、風邪薬でぼーっとした頭でふと考えました。
「私、なんでこんなことしてるんだっけ?」


<コイントスとは>
2者の役割分担・順位付け・権利などを決めるために、
硬貨などを投げて表か裏のどちらが出るかを観察する行為。

誰もが子供の頃、一度は試したことがあるであろう、コイントス。
例えば休み時間、ドッジボールの先攻・後攻を決めるために10円玉を投げたとか。
あるいは巨大迷路でどっちの道に進むか決めるために100円玉を投げた、
なんてこともあったかもしれません。

コインの“裏表”が運命を決める、なんて大げさな話ではありませんが、
言ってみれば私たちの人生もいろんな選択の連続ですね。

例えば翻訳センターで働く今の私。

★もしあの時、以前の会社を辞めなかったら?
翻訳センターで働いていなかったかも…
★もしあの時、トライアルを頑張って提出しなかったら?
一度も仕事をもらえず、翻訳者生命が終わってたかも…
★もしあの時、小田急線を使って出勤してなかったら?
代々木八幡にあったアカデミーに通わなかったかも…   などなど。

納品を終えた頃には、すっかり開放感に包まれ、こんなことを考えていたことすら
忘れてしまいましたが(笑) つまりは今ある自分というのは、自分が人生に訪れる数々のポイントで1つずつ道を選んできた結果だということ。一見、偶然のようにも思えても、偶然に偶然がどんどん積もり重なった挙句の“必然”なんだということ。
ふとすると、同じことの繰り返しの毎日に流され気味なのですが、通年より手強い風邪を相手に、ちょっと目が覚めた気がしました。

皆さん、風邪にはくれぐれもお気をつけくださいね!